アスパラガスの雌雄 2006/08/01 山形市立東沢小学校6年 石井 葵
始まり
アスパラガスはおいしくて栄養豊富で、特に疲労回復にアスパラギン酸、コレステロールを抑制(よくせい)するルチンがふくまれていて健康にもいい。ところが栽培(さいばい)しているお父さんの話では、アスパラガスには超雄(スーパーメイル)と言う雄(オス)が生まれてくるらしい。
以下はお父さんにもらった資料です。
略
お父さんはアスパラの染色体(せんしょくたい)を3分の1にしたいらしく、こんな妄想図(もうそうず)を見せてくれた。これは秘密だそうです。
略
アスパラガスはおいしくて栄養豊富で、特に疲労回復にアスパラギン酸、コレステロールを抑制(よくせい)するルチンがふくまれていて健康にもいい。ところが栽培(さいばい)しているお父さんの話では、アスパラガスには超雄(スーパーメイル)と言う雄(オス)が生まれてくるらしい。
はじめに
アスパラガスは雄雌異株(しゆういしゅ)といわれ、雌(メス)の株(かぶ)と雄(オス)の株(かぶ)に分かれていて、花粉と子房(しぼう)を作り種を作ります。
ところが雌雄異株(しゆういしゅ)の株(かぶ)の中に時々、種を作る雄(オス)が現れます。間性(かんせい)と呼ぶのですが、この間性株(かんせいかぶ)に自家受粉(じかじゅふん)させて種を取ると以下のような遺伝子配置(いでんしはいち)になって雄雌(オスメス)の発生(はっせい)は外見上(がいけんじょう)3対1になります。しかし雄(オス)の中の3分の1に超雄(スパーメイル)が混じっていることになります。
このキジカクシ(Asparagus schoberioides)の間性株(かんせいかぶ)が自家受粉(じかじゅふん)してつけた実の実生(みしょう)を2004年にまいたもの2000株のうち約500株が生き残り、その中で2006年内で8月1日まで花の咲いたものを対象にして調べてみました。
2004年末のポット苗(なえ)
雄(オス)と雌(メス)の判別(はんべつ) 花の形態(けいたい)
雄(オス)と雌(メス)の判定は花を見れば簡単に区別できました。
雌の花は花の中が緑色(雌髄)でしたが、雄の花は花の中が黄色(雄髄)くなっています。
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雄花 |
雌花 |
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性染色体(せいせんしょくたい)はそれらの器官に影響(えいきょう)するはずとの見込みから花粉を観察することにしました。
顕微鏡(けんびきょう)で花粉を見てみました。
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とりあえず8月1日に咲いている雄花の観察をして見ました。すると7番だけ花粉が異常(いじょう)に小さかったので調べてみると、雄なのに実がつく間性株(かんせいかぶ)でした。ほかの雄株の花粉は似ていて見分けがつきませんでしたが20番だけ少し変わっていたかなと思います。
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花による判定 |
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実の有無 |
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花による判定 |
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実の有無 |
有 |
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有 |
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花粉の写真 |
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その他 |
三角 |
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結果
間性株(かんせいかぶ)の自家受粉実生(じかじゅふんじせい)は雄と雌の生まれてくる比率(ひりつ)が16対5で大体(だいたい)3対1でした。
間性花(かんせいか)の花粉はかなり小さかったし、形も丸くなくて米粒のような形でした。また雄花(おばな)なのに実がつくので外見(がいけん)からも簡単に見分けられました。
超雄(スパーメイル)ははっきり見分けられませんでした。これからもゆっくりいろいろ観察していきたいと思います。
間性株(かんせいかぶ)から間性株(かんせいかぶ)が生まれてくる確率(かくりつ)は雄(オス)の丁度16分の1でした。お父さんこの結果だけから考えると、少なくとも4個の独立した染色体上(せんしょくたいじょう)の遺伝子(いでんし)がかかわるのかなといっていました。
その他
お父さんは 間性種(かんせいしゅ)の実生(みしょう)からの雄株(オス株)の開花が5月〜6月なのに雌株(メス株)は、7月末〜8月にならないと咲かないので交雑(こうざつ)させにくいと言っていました。9,12,13は、間性花(かんせんか)の自家受粉(じかじゅふん)じゃなくて、maritimusと交雑したかもしれないと言っていました。
調べてみての感想
・ 自由研究をとうして 「アスパラってオスだけで増えられるんだぁ」と思いました。
・
メスだけで増えていく花を探してみたいです。
写真のまとめ
本試験は娘が小学校6年のときに行ったもの。年取ってくると顕微鏡のぞくのもいやになるのであずけといたら面白がってやったようだ。
小学校では「親の研究を子供にやらしてもなあ、」と言っていたそうだ。
親ながら、顕微鏡見るのおっくうで、未ださすがに追試する気にもならない。個体を肉眼で眺めて触ってわからないかいじっている。もちろんそんなんでわからない。