さくらに当てた放射線のこうかのついせき    山形市立東沢小学校5年 石井暁久

 平成14年 80グレイのガンマ線を照射した桜「彩久作」の継続観察である。今までの実験からお父さんは、BRL02001とBRL02002の2品種に絞り込んで試験をしているそれぞれ去年の放射線6と1の桜です。

 接木 8/16調査

 BR02002 に大山桜5本、啓翁桜 美和 5本、啓翁桜 bzk01002 10本、放射線を当てていない彩久作 原木10本を高接ぎしたがいずれもつかなかった。

 BRY03001 に桜桃 佐藤錦10本高接ぎしたがいずれもつかなかった。

標準の彩久作に桜桃を4本接いだところ3本活着して成長していました。

 挿し木 8/16調査

活着数/挿し木数
BRL02001 14/54
BRL02002 6/36

  彩久作

12/30

              

ただし彩久作の調査は母集団が多すぎるため、BRL02001に隣接するところから30枝挿し木分までのサンプリング調査とした。

BRL03001 BRL03002  彩久作

                                                   

実生(稔性) 8/16調査

 実生はBRL02001BRL02002,その他照射体のものに分けて実生した。

BRL02001とその他のものに発芽があった。

2006/05/09 その他の照射体  BRL02001

その後ちらほら発芽はあったが、結局生き残ったのはBRL02001から発芽した2固体だけだった。上記写真BRL02001の固体は下記写真左のものである。


40グレイ照射体

ついでに平成15年に40グレイ(14年分の半分の強さ)ガンマ線を当てた彩久作も花が咲き実がなったので調査したが、

 初開花は平成17年で特に原木から変化していなかった。

 一部に6〜7月に咲いているものがあったが、来年も再現するかどうか。

 以下は選抜固体22個体中3固体に起こった現象だが、彩久作の実が甘くて食べやすくなりました。

結論

BRL02001 BRL02002は、これらの実生からそだててそれをつぎきして、桜桃と活着するか確認していく。

この二つに虫がつかなくなったのはまずくなったからではなく、最近の研究(参考資料 1 生態免疫系)で虫お呼ぶ臭いをつくる遺伝子がガンマ線によって破壊されたために、におわなくなったためと考える。

この考えは40グレイ照射体の彩久作の実を食べて、放射泉を当てて22個体中3個体は、甘く食べれたのは、放射線でしぶみを作るいでんしと苦味を作るいでんしを破壊されたから、実が甘くなったと考える。


参考資料 1 生態免疫系

http://brain.naro.affrc.go.jp/tokyo/marumoto/up/09gaiyouP/h913.html


補追
  標準の彩久作の実は熟しても苦味と渋みが混じって食べるに耐えない。
  



試験依頼者の意見(石井重久)
 もともと実に渋みと苦味のある彩久作だが、彼は実を全部うまいうまいと一人で食ってしまったので私は検証できなかった。桜の接木なんて馬鹿でもつくのでいちいち見てないがもっとサンプル数は欲しい。
だからこの結果は私は一切保証しない。
 だが、うまくない実は食えないので、放射線を浴びることにより、苦味と渋みの優性遺伝が破壊され食べられるようになったのはとっても納得できてうれしい結果だ。
 しかし悩ましい問題もある。80Gyで渋み苦味が抜けたものがないのに、どうして40Gyでぬけたのか。私としては抜けるのがあるだけでうれしい。リンゴやほかのものでも喜ぶ人はいると思う。
 放射能を浴びると死ぬ、放射線は危ない・・・・・と大いに言おう。だがその影に大きな進化、遺伝子改造のヒミツもある。少しずつなら雷でも浴びるようだが。