桜の生育している土地を見れば一目瞭然で、粘土、岩場、砂地、石灰岩などの土地では他の適した植物に淘汰される場合が多い。適しているのは腐植の多い黒土・火山灰土で排水の良い斜面がいい。
 ただ、同じ鹿沼土でも採取するところによりまったく違った影響がでるので一概に言えない。また値段の高いものがいいともいえないし、純粋なものがいいともいえない、土についてはあくまで常に様子を見ながら判断していくしかないことを心がけていただきたい。

 桜の鉢植えとしては下に排水の良い、石とか赤玉を敷き上に黒土・腐葉土としたいが鉢の性格上排水が悪く水がたまると根は腐らなくとも水に浸っている土際の幹が腐敗していくことがある。
 また腐葉土は完全に腐っていないとシラキヌ病などを発生、また、発酵により熱を発生し熱と二酸化炭素によって根が死んでしまい枯れることが起こる。 

くんたんだがよく燃えていない籾殻から菌糸が出ている。
これを狙ってミミズが入ってきたり、通気性がよければ根に被害は出ないが、
有機肥料も要注意。

 桜に適した腐葉土は桜の葉で作った腐葉土のようで前年のものから使用できる。腐葉土は水はけは良い。ただし水はけが良いとナメクジが侵入している可能性がある。
 鉢植えの場合割り切って水はけよく、砂や鹿沼で植えてしまい、有機・無機液肥や潅水で湿気を保持すると割り切って管理したほうが、腐葉土でのナメクジの侵入・黒土で水はけを気にするより楽かもしれない。
 


特殊な土壌条件で育つ桜もある。
 海岸の桜  野生の大島桜/野生の霞桜
 岩壁の桜  峰桜 ほか多数 
 湿地の桜/乾燥地の桜  交雑で出ているので世界のどこかにもあるはずだと思う。