照射の効果に関する報告書
2007年02月05日
独立行政法人
農業生物資源研究所放射輝育種場長殿
報告者
所在地 〒990-0012
山形県山形市大字釈迦堂12番地
氏名 石井 重久
下記の照射試料に関する結果が得られたので、報告します
記
以下に今までの放射線照射により育成された商用品種・商用準備品種を報告します。なお、本件は公開してかまいません。
短休眠化
1.受入番号:照射施設: 受入番号03-47 ガンマールーム
照射線量・線量率 60Gy 3Gy/h
2.照射年月日 平成15年1月14日〜1月15日
3.作物名(通称)品種名試料の形態 啓翁桜 穂木
4.試料管理の概要(栽培管理の方法) 露地挿し木栽培
5.効果
休眠時間が薬剤無処理で8 度以下200時間程度(比較 啓翁桜 で 1000時間)になり2006年11月20日切り枝によって50%の開花があった。その品種は山形おばこと形態的に変異がないため品種登録申請には至れないが、以下のように年末に咲く桜として12月8日にサンプルを出す必要があり、利用した。
なお、短休眠山形おばこ として売り出すことも可能であるが、山形の気候的優位性が失われ関東でも正月出荷の啓翁桜が生産できるとして園芸試験場などの職員から発売を見合わせるようにという意見も強く寄せられた。しかし、植物は進化する。本種は薬剤処理すればさらに休眠打破が短いであろう(薬剤処理で開花可能な 啓翁桜 8度以下 500時間)。
他添付事項は引用は別として公開してかまいません。