照射の効果に関する報告書

                        2004年08月20日

独立行政法人

農業生物資源研究所放射輝育種場長殿

                      報告者

                      所在地 〒990-0012

                      山形県山形市大字釈迦堂12番地

                      氏名  石井 重久

 

 下記の照射試料に関する結果が得られたので、報告します

 

               記

 

1.受入番号:照射施設:      受入番号03-47  ガンマールーム

 

 照射線量・線量率       40Gy      2Gy/h

 

 

2.照射年月日    平成1441日〜42

 

3.作物名(通称)品種名試料の形態  山形おばこ   穂木

                                  御衣黄          穂木

 

4.試料管理の概要(栽培管理の方法)  露地挿し木栽培

 

5.成績(注)植付数、発芽率は該当する他の適当な項目に屋き換えてもよい。

               

  品種名        区      植付数          生存固体 

    山形おばこ     照射区    200              33

    御衣黄         照射区      27            7個

 

6.放射線照射の効果(管理方法、成績に基づき概述する)

  山形おばこ 矮性種なのでマルチに挿し木をして栽培。

  御衣黄   青葉桜に接木して栽培。

 

7.試料の今後の利用方法(管理方法、選抜方法など)例:全個体を収穫し、個体毎に脱穀する)。

 生き残った資料はさらに生育させ実際の畑に栽培地を移して開花まで育成する。管理については特に何もしない。

 殺虫剤             何もしない

 殺菌剤       何もしない 自然淘汰に任せる。

 獣害        ねずみ忌避剤は使用する。山形おばこはねずみが大好き。

 除草剤       使わない

 

8.その他

山形おばこ   御衣黄 は照射依頼文書の予定穂木をとれず少なくなってしまったが、御衣黄 は花芽照射だったので変化がすぐに見ることができた。その結果黄色と橙の桜を生み出したので安定化を図って来年商品化したい。橙の桜は増殖力がなく品種登録は困難である。そのため希少品種として付加価値をつけて販売したい。

 黄色は雄髄が立っており使えるかどうか検定し、大量に増殖、品種登録を検討する。

橙の穂の下が標準御衣黄      黄色と言う桜の写真は左が標準御衣黄

               黄色と言えば黄色、緑も混じっているような玉虫色です。