<-top

      清桜

 1999年 市場調査で市場を徘徊して様々の園芸関係のかたがたの意見をいただいて回った。
「露地で咲いても30日咲いている桜・・・どんなもんです。」 すると 「山形産の啓翁桜でさえ切花で3週間も持っている。これ以上持ったら桜売れなくなるぜ。」「正月に買ったら彼岸まで持つなんてことになってみい、1回買ったら終わりじゃないか。」「2週間でいいよ花持ちは。」という意見が大勢だった。したがって本桜と敬翁桜F1をバッククロスして作った山形21系敬翁桜は名前はあるものの見せるだけの桜になる。もちろん展示会やその他には機会があれば行って頂く.
 近年、造園関係、旅館関係、観光関係の方と縁ができて「なるべく長く咲いている桜」との要望が出されている。特に旅館においては去年から県内でも実験を始めているが、今年に入り県外からの引き合いも起こり始めこうした花持ちの長い桜と言う需要も切花の業界の価値観とは別にあるものと感じている。。
 さて、1999年徘徊の最後にいつもの花の神様、國重先生をお尋ねして、それらの方向性についてお伺い申し上げているわけだが、その応えは当面伏せておくことにする。
 この桜の対象となる花持ちの短い桜は「馬見の幸」であるが、あれには「開花中に訪れ祈れば愛の願いがかなう」という誓願、ご利益があるわけで、いつ咲くかという、気配りと、運も試される。こちらの桜は1月の間いつも咲いていてはそうしたご利益も薄いかもしれない。せめてもの救いは気に入って名づけてくれた方がいてくれたことだ。


命名者   BENY

 私が『清桜」と名前をつけた理由は、少しピンク色で雰囲気が清らかだと思ったからです。それに、花びらの表の色よりも、裏の色のほうが、濃いピンク色で、綺麗だと思ったからです。 この桜を選んだ理由は、淡いピンク色が『清桜』という名前にピッタリだと思ったからです。私は、この桜が誰もが知っているような有名な桜になってほしいと思います。 
                     
2007年 中学校 キォリアスタートウイーク・命名販売プロジェクト



<-top